インド滞在記 パート3

 10日間のヴィパッサナー瞑想コースを終えた後チェンナイに戻り、十数年来の友人宅でしばしのんびり過ごしました。十数年踊り(バラタナティヤム)を習いに通っていたチェンナイはまるで第二の故郷の様で落ち着きます。
さて、今まで恐れていた10日間も踊らないとどうなるのか、、、、?思っていたほどには体は忘れているわけでもなく、体力もそんなには落ちていなかった気がします。何より頭がすっきりして集中できる気がしました。
頭が軽いと体も軽い!
パソコンと一緒で色々入りすぎてると動作が遅くなり効率悪くなる、みたいな。

年末12月31日にオディシャのブバネシュワールへ移動。
この数年下宿しているお宅へ。
いつもの私の部屋に入ると、、、、なんだか変な音がする。聞いてみると、家の裏に飲食店がオープンしてその排気の音が一日中夜遅くまでしているのだとか!こんな音が一日中している中で部屋でくつろげないし、私にはちょっと耐えられそうにない、、、。
そんなわけで、その日早速踊りのクラスがあったので、歩いて先生の家に向かう途中にあったホステルでシングルルームがないか尋ねてみた。(ホステルはホテルではなく、地元の学生さんや働いているシングルの女性が滞在する場所です。ほとんどの場合3~4人のシェアルーム)
するとそのホステルにはシングルはないが、シングルのあるホステルを知っていると言って電話してくれたのです。そしてそのホステルのスタッフが迎えに来てくれて早速部屋を見に行きました。なんと、、、先生の家の裏の通り!でした。
部屋も結構きれいで広く、共用の洗濯機や冷蔵庫もある。外国人だと思って値段はかなり高めに言ってきたのですが、少し値切って即決しました。
そんなわけで新年はブバネシュワールでのホステル生活からスタート。ホステルにステイするのは、なんと!初めてチェンナイで踊りを習った時以来です。あの時は10人位のドミトリーでベッド一つが自分のスペース。まだインドにも慣れてない時で色々きつかったな〜。今回は気楽な一人部屋。
ホステルでは英語が話せる人があまりいなくて、スタッフとのコミュニケーションはちょっと苦労しました。
が、一人英語の話せる女の子が助けてくれて良い友達になりました。
本当は私がオリヤ語を話せればよいのですが、本は買ったもののただ飾っているだけでほとんど進歩なし(苦笑)
インド滞在記 パート3


近所の行きつけのチャイ屋さんでは素焼きのカップもおいてました。昔はこれが主流でしたが今は紙コップやプラスチック、またはためてあるバケツの水で洗って使い回すちょっとビミョーなガラスのコップです。この店はチャイ、コーヒー以外にもトゥラシーなど色々ありました。サンドイッチもおいしかった。
インド滞在記 パート3


インドといえばやっぱり牛。道端でこんな牛の親子に出会うととっても和みます♡

 さて、昨年は踊りに対する「情熱」というかもっともっと習いたい!という「欲」みたいなものが、落ち着いてきていました。ヴィパッサナーの後はもっと瞑想したい、というモードになっていて今回踊りは今まで習ったアイテムを直してもらうだけでも良い、と先生に伝えました。
 先生の方は今回は新しいパッラヴィを教える、と言ったのですがパッラヴィは純粋舞踊のアイテムで今の私はそれよりアビナヤ(表現の曲)が習いたかったのです。そう言ったら、何を教えるのか決めるのは俺だ、、、みたいな感じでちょっとご機嫌が悪くなり、、、じゃあとにかく今まで習ったのを直してほしいと。
というわけで一曲ずつ見てもらってたのですがけっこうボロボロに言われて、へこみました。(今考えるとそれが逆にやる気につながったようです。)
クラスが始まって一週間ほど経ち「やっぱりアビナヤの曲をもっとやった方がいいと思うんだ」と言い出して、新曲の振り付けを始めました。
「Jagannatha kichi magu nahi tote」というジャガンナータ神への祈りの曲で、短くてシンプルだけれども純粋なバクティを感じられるとても美しい曲です。「あなたから欲しいものは何もありません。お金も子供も。私の耳はあなたを讃える言葉以外何も聞きたくはない。私の目はあなたの美しい姿以外何も見たくない。ただ欲しいのは、この手に一杯の土だけ」(プリーの土は神聖とみなされ、ここでは信仰の象徴)
インド舞踊の世界に惹きつけられてやまないのは、まさにこういった世界。バクティを感じられるから、そのために踊っていると言っても良い。
バクティは日本語で言うと神への愛と献身。踊りを通じて感じるのはまさにバクティの世界なのです。
この曲が思った以上に良い出来で先生は大満足。そして亡くなった聖者の叔母さん(マー)の生誕祭が2月22日にあるので、その時にこの曲を私に踊って欲しいと。本当は1月いっぱいでチェンナイに戻ろうかと思ってたけど、以前から先生に大きな精神的影響を与えた人物としてマーのことは聞いていたので、そんな機会に踊りを捧げることができるなんて!と一ヶ月のつもりだった滞在を延長することにしました。

さて、今回はホステルではキッチンもなかったし、自炊道具を持っていなかったので食事は近所のレストランからデリバリーしてもらってました。これがwhats upという日本のラインのようなもので注文できるので便利。最近インドではアプリでオートやタクシーも呼べるし本当に色々と簡単になりました。ただレストランの食事はやはり続くと飽きるし、2週間もすると体が拒否し始めてきました。ちょうどそんな折、今夜はミーティングがあるからホステルの住人は全員集合、みたいな話があり何だろう?面倒くさいな〜どうせオリヤ語わからないし、と思っていたら、、、もう月の半ばも過ぎているのに今月いっぱいでこのホステルを閉めるから出て行くように!とのこと。その場が騒然として皆抗議の声を荒げていました。
さすがインド!こういう展開になるとは(笑)せっかく先生の家から近くで良い所が見つかったと思ったのに!
新しい場所を探さなくては、、、、続く



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プロフィール
sunanda
sunanda
混沌とした神々の大地で生まれた祈りの舞、インド古典舞踊。
南インド古典舞踊「バラタナティヤム」を2000年より始め、01年より毎年渡印し04年にインドで初舞台。
2012年より東インド古典舞踊「オリッシー」をはじめ、繊細さと柔らかさ、力強さ、神聖さと生命力に溢れるその不思議な世界に魅了される。
インド舞踊の旅はまだまだ続く、、、、。
現在地元長野県安曇野を中心に、イベント、奉納、慰問など活動中。

インド舞踊生徒募集
問い合わせなど bnatyammio☆(☆を@に変えて)yahoo.co.jp

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