パキスタンからの招待

sunanda

2020年01月03日 22:29

新年あけましておめでとうございます。今年は安曇野の我が家で年を越しました。

昨年は秋から踊りの出演が続き、ブログの方も報告を出そうと思っていたのがついつい後回しになっていました。
2019年の締めくくりは、、、、なんとパキスタンでの舞台でした!今まで行くなんて思ってもみなかったパキスタン。おかげで貴重な体験をしましたのでブログでシェアしたいと思います。

パキスタンからの招待 その一

昨年は秋から沢山踊る機会に恵まれました。
11月初めに東京での最後の出演が終わってほーっと一息。
後は年明けにインドに出発するまで日々の仕事をこなしながらゆっくり過ごそうと思っていた。でも心のどこかで年末までに何かありそうな予感(期待)もないではなかった。
11月の半ばも過ぎた頃、インド人の友人の紹介でパキスタンのカラチのフェスティバルのオーガナイザーから招待の連絡が来た。しかも来月、12月だ。急な話と思いがけない誘いに嬉しびっくり。海外に招聘されて踊れるなんて嬉しい! でもパ、、、パ、パキスタンって! 日本の多くの人にはパキスタンといってもあまりピンとこないかもしれない。あるいはアフガニスタンのイメージとごっちゃになってたり。かつてはインドと一つの国だったパキスタン。両国の関係はカシミール問題で緊迫した状態が続いている。パキスタンに行ったらインドに行きにくくなるんじゃないか???治安は大丈夫なのか???そんな不安が頭をよぎり、ネットで調べたり色々と人に聞いたり2〜3日はインドのビザのこと、パキスタンの治安のことなど色々調べていた。結局パキスタンに入国したことがインドに行きにくくなるわけでもなさそう(イミグレで色々聞かれる人もいるそうだけど)。やはり日本人のダンサーで同じく招聘されていた南インドケーララの古典舞踊モヒニアッタムの岡野さんはパキスタンのビザをとった後インドに入国し、しかも5年ビザをとっている。
治安についてはネットの情報だとあまりよろしくない。国全体が不要な渡航はお控え下さいエリアになっている。国境沿いは避難勧告。
主催者にきいてみると、「カラチは今は安全で平和、問題ない。メディアは悪い部分を過剰に報道しすぎ」との答え。確かに危ないようだったらこんなフェスティバルに外国人のアーティストを招待するわけがない。
行って見たい!という気持ちと不安な気持ちを行ったり来たり。最初は反対した師匠のOKも出て、結局自分の運命を信じて行くことに決めた。メディアに植え付けられたネガティブな情報から生まれた自分の持っているイスラム国へのイメージは、間違っているかもしれない。結局人は自分で作ったイメージの世界の中で生きている。もし「不安」から行かないとしたらきっと後悔するし、行ったら見れた、体験できた世界を永遠に知ることはない。そしてなんだかこれが本当の意味での自分に与えられた仕事だと感じだから、出演する事に決めた。
それから年明けに行くことになっているインドのビザをまず郵送でとった後、業者に頼んでパキスタンのビザを取得。郵送で申請すれば安いが時間も迫っていたので業者に頼んだ。さて、こちらの準備はOK。ところが、、、なかなかむこうから滞在日程やフライトの日程など諸々連絡が遅れている。本当に行けるんだろうか?やきもきする日々が続いた。そしてやっと航空チケットが届いたのが12月14日の夜、出発は17日!? 思っていたより早い出発にあせって2日で準備して入っていた仕事や歯医者もキャンセルしていざ出発〜!

続く、、、、、

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