インド滞在記 パート2

sunanda

2019年03月14日 15:50

幸運な事に2001年からほとんど毎年インドに通っていますが、ここ数年は行く前に心に少し?がありました。

本当にインドに行きたいんだろうか? ただ習慣になっていて惰性で通っているのでは?毎年踊りを習いに行く必然性があるんだろうか?etc etc

行ってしまうとそんな疑問はすぐに忘れてしまうのですが。

昨年は「踊り」に対する情熱がちょっとクールダウン気味?倦怠期?だったのか、練習していてもまいち気分が乗らない日が多かった。ただ秋の終わりころからすでにバンガロールのプログラムの話が出ていたので、それでなんとかモチベーションを上げていた。

ある日何気なくインドのヴィパッサナー瞑想センターを検索していると、南インドにもいくつかあり,Arunachara(タミルナードゥ州のティルヴァンナマレイ)とある。

ヴィパッサナー瞑想はインドで最も古い瞑想法のひとつで、ブッダもこの瞑想法を行っていたそうです。
コースは基本的に10日間。私の周りには結構経験者がいて(旦那も含めて)、私の尊敬するヨーガの先生も勧めているので「いつか必ず」と思っていました。ただ10日間というのがネックになり、興味はあるものの10日間も踊らないでいるのが無理!だと思っていたので先送りにしていました。が、人生もほぼ半ばに差しかかった今、自分の中にもやもやしたものがあって一度リセットしたいという気持ちが強くなってきていました。自分の中の固定観念から解放されたいという思いもありました。10日間踊らないとどうなるか?という実験も。

実は2001年、初めてチェンナイに踊りを習いに行ったときにステイしたホステルのオーナーにもヴィパッサナーを勧められました。その時小旅行でポンディチェリーに行ったときに知り合った人に勧められた場所がティルヴァンナマレイ。行ってみると、、、、そこには聖者ラマナマハリシのアシュラㇺがありました。
ラマナマハリシは私が一番最初に知ったインドの聖者。高校生の頃授業でインド哲学の紹介があり興味を持ち、図書館でラマナマハリシの本を見つけたのです。内容はあまり理解できなかったものの、とても惹かれるものがありいつかインドの聖者に会ってみたい、という思いがありました。
そのラマナマハリシのアシュラムのある土地に、図らずとも辿り着いてしまった。
アルナーチャラという聖山があり、人々はこの周り14キロほどを裸足で歩き巡礼する。

この後も数回ほどこの場所を訪れ,聖山アルナーチャラに登ったり、満月の晩に裸足で歩いて一周した。

前置きが長くなりましたが、ここのヴィパッサナーセンターの10日間コースをチェックすると、調度バンガロールのプログラムが終わって数日後。これは行くしかない!と参加申し込みをしました。私は優柔不断なところがあり色々悩んで決めるに時間がかかることが多々ある中で、これはすぐに決まりました。そして決めた途端にすでにもやもやしているものが晴れていくような感覚がありました。

コース中10日間は沈黙を守り、休憩をはさみつつ毎日10時間座る。もちろん電話もインターネットもなし。
かなりタフでしたが沢山の気付きと発見がありました。私はもともとお喋りではないので話さないのはむしろ心地よかったです。ずーっと座っているのはお尻や脚が痛くなって後半までは本当にきつかったです。が、最後のほうですーっと集中に入ることが出来ると不思議とそれまで感じていた痛みも消えていきました。最終日に沈黙が解かれた日は、まるで再び生まれたような気分でした。ただ10日間ずーっと意識を内側に向けていたので話し始めるのは結構エネルギーが要りました。







コースが終わった翌日ラマナマハリシのアシュラムを訪れると、やけに沢山人がいると思ったらラマナの139年目の誕生祭でした!
おいしいプラサードランチも頂いて祝福を受けた気分で締めくくることができ感謝でいっぱいです。それにしても一体何千食ふるまっていることでしょう! こういったダーナ、与えるという習慣が今でも日常にあることは大変素晴らしいですね。(ちなみにダーナは日本語の旦那の語源だそうです)
思えば学生時代にラマナの本に出会ったのがインドの精神世界などに興味を持ったきっかけともいえるので、あれから長い時を得てこの場所にいたことが感慨深いです。











そんなわけで、コース終了後も日々の瞑想は続けております。
これからヴィパッサナー瞑想10日間コースを経験した方対象に、一緒に1時間座る瞑想会をやりたいと思っています。興味ある方是非メッセージくださいね。

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